Page1. 高配当株の普遍的魅力と投資の始め方
欧州No.1、世界トップ10にランキングされる資産運用会社、アムンディの日本法人が2025年4月、新たなインデックスファンド『(アムンディ・インデックスシリーズ)日本・高配当株』を設定しました。多くの投資家を惹きつける高配当株の魅力とは何でしょうか。投資系YouTuberのWATさんとアムンディの佐々木康平さんに対談を通じて探ります。
WATさんが投資を始めたのは2013年。その後、家族の将来設計を機に本格的に復活させました。彼は現在、高配当株関連情報を積極的に発信していますが、その背景には、定年近い父親との会話がありました。老後の配当収入の使い道を話す中で、投資の成果を「使う楽しみ」として実感できる点が、高配当株の大きな魅力だと気付いたのです。経済の基礎を学ぶことで、こうした長期的な資産形成の重要性がより理解できます。
高配当株投資は、配当金を生活費や娯楽、さらには株式への再投資(リード・ブラックル)に充てられるため、投資の実感が得られやすい普遍的なテーマです。グロース株も一つの選択肢ですが、安定したインカムを得たい中長期投資家、特にSBI証券などのネット証券で高配当株を探す初心者や、高配当株 ブログで情報収集する個人投資家の関心は高いと言えます。米国ではSPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当 株式 ETF(SPYD)のような商品も人気で、S&P 500に含まれる高配当企業に分散投資できます。
Page2. 従来と異なる指数の特徴と安定性の理由
従来の高配当株指数は、特定の株価指数から高配当銘柄を選ぶ方式が主流でした。しかし、『日本・高配当株』が連動を目指す「日経累進高配当株指数(しっかりインカム)」は、東京証券取引所の全上場銘柄を候補とし、そこから「累進配当(増配または配当維持)」を10年以上継続する企業を厳選します。これが配当の持続性に対する強力なクオリティチェックとなり、単に利回りが高いだけの割安 高 配当 株を避ける仕組みです。
この指数は、市場が大きく下落した際の下落幅が相対的に小さいという特徴があります。10年以上も連続 増配を続けられる企業は財務基盤が強固であることが多く、市況悪化時にも株価が比較的安定しやすいためです。経済知識を深めると、企業の財務健全性と株価のボラティリティ(変動率)の関係が見えてきます。この安定性は、高配当 株 売る タイミングに悩む初心者にとって、長期保有を続ける心理的な支えとなるでしょう。
図表①は、この指数が約3800銘柄の中から流動性や時価総額でスクリーニングし、最終的に予想配当利回りが高い30銘柄に厳選するプロセスを示しています。つまり、上位1%の優良高配当 株に集中投資する点が、他のファンドとの最大の違いです。
Page3. 驚きのパフォーマンスとポートフォリオにおける役割
「しっかりインカム」指数は安定性だけでなく、パフォーマンスも注目に値します。図表②が示す通り、日経平均株価が大きく変動した際、その値動きの約6割の上昇を取り込みながら、下落は約4割に抑制する特性が確認されています。下落を抑える「ディフェンシブ」な性質が、長期的な複利の効果を高める鍵となります。
実際のパフォーマンス比較を見てみましょう。図表③は、2024年末から2025年9月末までの騰落率を比較したものです。「しっかりインカム」指数は、日経平均株価や他の日本高配当株指数を上回っただけでなく、個人投資家に人気の高いMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスやS&P 500指数も凌駕しています。図表④の直近3年間のシミュレーションでも同様の傾向が確認でき、単なる安定資産ではなく、成長力も兼ね備えた戦略と言えます。
この結果は、グローバル分散投資における日本株の重要性を示唆します。世界株指数における日本株のウェイトは数%に過ぎません。ポートフォリオに日本株のエクスポージャーを追加し、且つ優れたパフォーマンスが期待できる本ファンドは、SBI全世界高配当株式ファンドなど全球型ファンドと組み合わせる際の有力な選択肢となるでしょう。
Page4. 低コストと自動更新の利便性
WATさんが特に評価する点の一つが、その低コストです。新しい指数に連動するファンドとしては驚異的な信託報酬率0.198%(税込)を実現しています。これは投資家の純利益に直接寄与する重要な要素です。もう一つの大きな利点は、銘柄の自動更新です。「しっかりインカム」指数の年間回転率は約33%と、状況に応じて約10銘柄が入れ替わります。
高配当株投資では、高配当 株 買い 時を見極めるだけでなく、配当持続性が悪化した銘柄を売る タイミングで切り替える必要があります。この面倒な作業を、ファンドが低コストで代行してくれるのは大きなメリットです。図表⑤が示すように、指数の予想配当利回りは常に4%前後を維持しており、厳選された30銘柄が常に最新の状態に保たれています。
分配は年2回(5月と11月)を予定しており、多くの日本企業の決算期(3月、9月)に合わせることで、効率的な運用を実現しています。特に12月に年末の資産見直しを行う投資家にとって、年間の配当流れを確認できる12月 高 配当 株関連の情報と合わせて、今後の分配計画を立てる参考になります。
Page5. まとめ:どのような投資家に向いているか
『日本・高配当株』ファンドは、安定性と成長性の両方を求めるバランス型の投資戦略と言えます。その特徴から、以下のような投資家に特に適していると考えられます。
まず、投資初心者です。値動きが比較的穏やかで、長期投資の習慣を身につけやすいためです。次に、老後の安定収入を視野に入れつつ、ある程度の資産成長も期待する40~50代の投資家。最後に、グローバル分散投資を行う中で、パフォーマンスの良い日本株のエクスポージャーをポートフォリオに加えたいと考えている経験者です。
高配当株投資の本質は、短期的な値上がり益以上に、企業の生み出す現金流(配当)を長期的に享受することにあります。本ファンドは、そのための厳選された仕組みと低コストの運用工数を提供します。市場の高低に関わらず、自分に合った投資対象を見極め、退場せずに継続していく姿勢が、資産形成の要となるでしょう。

